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2018.04.01
ズバッと一言
勝ちに不思議あり、負けに不思議なし
今日で年度も変わり、新年度となります。さまざまな思いがある中で新入職、転職、人事などがあります。私がこういった中で常に大切だと思うことの中に、去年までの新人が「先輩」になるということです。先輩の重要な役割の中に指導があります。これまで仕事に対してどのように接してきたかによって、その指導は大きく変わります。知識、技術、姿勢すべてにおいて後輩は先輩を見習います。いい例として「先輩が元気よく挨拶」をしなければ後輩も挨拶をしなくなります。当然先輩が勉強をしなければ後輩も勉強をしなくなります。良くも悪くも「教育の連鎖」が発生します。
介護施設では良く人手不足が深刻であると言われます。しかし、離職率を見ると中々の高い数値を示します。職員は入職しているという証明です。現場の組織は現場が作るものです。確かに給料などの条件も大切です。給料などの条件は最初から分かっているものですから、離職率に大きな影響は与えないと考えられます。離職の最大の原因は人間関係だと言われています。なあなあな関係性ではいけませんが、ある程度必要な場合もあります。目指すべきものがしっかりしていて、事業所が正しい方向に向かっているのであれば問題ありません。しかし、残念ながら楽な方へ楽な方へ人は傷の舐め合いをする傾向があります。だからなあなあな職場いけないと言われるのです。切磋琢磨している環境でも時にはなあなあな関係性は存在します。メリハリがつけばそこは職人としても人間としても成長ができ、働きやすい職場になります。
今の介護の世界には本物の「プロ」と呼べるような人はほとんどいません。何故なら自分自身を「本当のプロであると」自覚している人が少ないからです。免許があるからプロなのではありません。プロとして日々努力し続けている人こそプロなのです。自分に対して凄まじいプレッシャーをかけ、それを乗り越えていきます。プロフェッショナルと言われる人間に一番必要なことはこの「心」なのです。人がとか職場がとかではありません。自分の成長に打ち勝つ者こそ本当のプロフェッショナルとなって行くものだと私は考えています。
勝負の世界には「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」という言葉があります。これは勝負の世界だけではなくどの状況にも言えることで会社の人事評価も同様に考えられます。物事全てに理由があります。医療も看護も介護も「プロフェッショナルとはという明確な基準」はありません。それは各々自分の心の中にあるものではないでしょうか。