名古屋市で住宅型有料老人ホーム、訪問介護、訪問看護、介護職員初任者研修や喀痰吸引等研修(一号研修)などの研修事業まで行なっているH&Nホールディングス

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2017.04.12

ズバッと一言

最も大切な教育

4月になりたくさんの新入社員が入ってきました。当社でも栄本社における新人研修も終わり、各施設での新人研修へと移行しました。

そもそも何故新人教育が始まり、重要視されるようになったのか。何事もそうですが、新人研修などなかった時代もあります。私もオリエンテーションみたいなものはありましたが、当社で行っているような、こんな丁寧な新人研修はありませんでした。

私も現場で働いている時に「教育委員会」なるものを立ち上げ行ったことがあります。何故立ち上げたのか。理由は「組織として今のレベルでは問題があると感じたから」と同時に「自分自身が新人の頃からきちんとした教育を受けたかったから」大きくこの二つの理由がありました。

現場でよく聞く言葉のひとつに「私たちもそうだった」ということがあります。いいことは同じで構いません。しかし、「私たちもそうだった」という内容で改善しなくてはいけないことも多々あります。私は「社内教育」というものは「私たちの時になかったから、今もなくていい」というものではなく。なければ自分達でつくっていき、年々リニューアルしていかなくてはならないものだと思っています。

そこから新しい歴史が作られていくのではないかと思います。不思議とやらせられている内容は毎年のように続きません。やはり自分達で作ったプログラムはかわいいものです。そして後輩たちにも引き継いでほしいものです。

今年は年明け早々から新人教育を現場の職員主導で新たに作り直しました。私の根底にある考え方のひとつに「良き介護職員は良き介護職員から生まれる」と考えています。当然のことながら悪い先輩をみれば悪い後輩が育ちます。我々経営者がどんなに理想を唱えたところで簡単には浸透しません。いい介護ケアを提供しようと現場の職員が率先していけば、経営者がトンチンカンでもいい介護ケアが提供され、いい介護施設が作られるように思います。私が求める介護施設像はそんな感じなのかもしれません。

何故新人教育が始まったのか。それは、いい看護いい介護を提供する上で「こんな教育があったらいいな」という思いから生まれたのではないでしょうか。「三つ子の魂百まで」というように、これからの長い介護職員としての人生を歩むうえで、その基盤となる新人教育は、最も大切な教育だと私は考えています。