名古屋市で住宅型有料老人ホーム、訪問介護、訪問看護、介護職員初任者研修や喀痰吸引等研修(一号研修)などの研修事業まで行なっているH&Nホールディングス

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2015.12.17

ズバッと一言

発想力

年末に差し掛かり徐々にバタバタ感が強くなってきました。残念ながらこの仕事を行っていると正月気分なんか無縁です。私の場合25年以上この業界にいますから特に気にもなりませんが、そういった生活に違和感がある人も多いかもしれません。

違和感というと最近では正月外泊に違和感を覚えます。以前は正月というと帰れる人は極力外泊という形で家に帰っていたように思います。病院と介護施設という違いはあるかもしれませんが、介護施設では正月に外泊する方が非常に少ないように感じます。たしかに外泊して2~3日でも在宅介護することは大変なことですしたくさんの準備が必要となります。今日「大晦日くらいは帰りたい」と利用者さんに言われました。正直現状を考えると帰るのは難しいと思い返答に困りました。何かいい方法はないかと考えますが現行の介護保険制度や現場の仕組みを考えるといい方法は見つかりません。在宅介護が推進されるならそういった願いをかなえられる仕組みの構築も必要ではなかろうかと思います。ましてや2~3日の外泊でも困難なのにどうやって在宅介護が進められるのかな?と疑問にも思います。

今の私たちにできることで考えるとせめて施設の中で楽しい「正月」を演出することが大切です。子供だましのようなレクリエーションではなくしっかりとした正月ができるといいなあと思います。ここは介護職員の発想力の見せ場です。正月に限らず1日1回は怒る・笑う・驚くなど感情の表出ができているかどうか。これも介護職員の大切な仕事です。言われなくてもわかってるというかもしれませんが意外となかなかできていないものです。やりすぎると虐待と言われかねませんが、そういった刺激と関わりを待っている利用者様は多いはずです。あまりお客様お客様しすぎるとかえって窮屈になり、人によってはそういった普通の関わりを期待している人もいると思います。病院にいるときと介護施設にいるときとでは利用者様との距離感が違います。生活の場といつか出ていくところとでは大きな違いが生じることは当たり前かもしれません。そのような家族のような存在に虐待をするなんてあり得ない話ですが発生しているのが現状です。介護の日常のをマンネリ化させずに楽しい関わり方を考えていくことも虐待予防にはよいのかもしれないなと感じました。

いろいろな問題を抱えている介護業界ですが打開策を持っているのは国や施設経営者ではなくひとりひとりの個性ある介護職員かもしれません。少なくても私は介護職員はもっと個性をだしてほしいなあと思います。