名古屋市で住宅型有料老人ホーム、訪問介護、訪問看護、介護職員初任者研修や喀痰吸引等研修(一号研修)などの研修事業まで行なっているH&Nホールディングス

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2016.08.25

ズバッと一言

姥捨て山

先日中日劇場で行っている「ペコロスの母に会いに行く」を見てきました。

 

認知症を題材にした舞台ですが、とても面白く心が温まる場面もたくさんありました。

実際、認知症の介護は大変です。長くこういった仕事をしていると大変な思いをしている方をたくさん見てきました。ですが、不思議と家族のストレスがとれると認知症であるご家族を気持ちの上で受け入れることができ、”笑顔”を見ることができるようになります。

 

私が認知症の看護・介護において最も重要なことは「家族の負担を軽減する」ことだと考えています。このことにはいろいろな方法や考え方がありますが、やはり距離を置くことが重要なのではないでしょうか。

 

舞台の中にも出てきますが、「介護施設は現代の姥捨て山」という表現があります。たしかにと思う人も多いかもしれませんが実際はどうでしょうか?

私が言うのもおかしな話ですが、介護施設の費用は高額です。安いとはいっても1万円や2万円では利用できません。食事もうまいまずいはありますがちゃんと食べれます。質の良い悪いはありますが身の回りのお世話をしてもらえます。「姥捨て山」口減らしで人を死なせるところです。

現代の介護施設とは全く違います。むしろ贅沢な部類に入るのではないでしょうか。

もし介護施設が姥捨て山ならめちゃくちゃ贅沢な姥捨て山です。

 

確かに死を迎い入れるまで自宅にいた方が良いことは誰もが思うことです。しかし、そんな簡単なことではありません。365日24時間介護をしないまでも「気にかけなくてはいけません」

介護の呪縛は人にもよりますが、時に過剰なストレスとなります。そういった中でノイローゼになり”悲惨な介護殺人”に発展することもあります。

 

費用面などさまざまな問題はありますが、距離を置くということは「ストレス」からの解放につながります。

そうすればどうでしょう?

いがみ合っている方も見えますが、基本的にはお年寄りに対する(親)陰性感情は無くなっていくのではないでしょうか。

 

私はそういった意味でも介護施設はとても重要な役割を担っていると思います。

また、そういった期待を介護職員は背負わなければいけません。

 

”優しくなれる”

私はそういった方たちをたくさん見てきました。