名古屋市で住宅型有料老人ホーム、訪問介護、訪問看護、介護職員初任者研修や喀痰吸引等研修(一号研修)などの研修事業まで行なっているH&Nホールディングス

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2016.07.18

ズバッと一言

物理的に冷やす

梅雨も明けていよいよ夏本番となってきました。

 

先日知人に、熱中症の予防方法を聞かれました。

一言「熱いところにいかない」 と答えたところ、笑いながら「話終わっちゃうじゃないですか」と言われました。

残念ながらその通りなのです。

水分補給であれを飲むとかこれを飲むとかいろいろありますが、それは「脱水症」の予防であって

熱中症の予防ではありません。

間接的に予防効果(発汗)があるだけで、熱中症の根本的な予防にはなりません。

そもそも熱中症は「高温環境下における体温調節機能の破綻」ですから熱いところにいればなるのです。

発汗との因果関係はもちろんあります。

発汗することによって体温(熱)放散します。しかし湿度が高いと汗は空中に発散することができませんから、当然体温を下げることはできません。

人間の体は常に熱を産生し放散することによって一定の体温を維持しています。汗も元々は体の中出てきていますから最初の温度は体温です。水分が気化しなことには体温は下がらないのです。

冷水を体にかけて冷すこととは根本的に違うのです。

 

そのことを踏まえ熱中症について考えると

温度が高く湿度が高いとどうにもならないことは言うまでもありません。

また、どんなに発汗をして放散しても、それ以上に暑ければ体温はどんどん上昇していきます。

環境的温度だけではなく体の中からも熱が作られるわけですから最終的には暑さに体が耐えられなくなります。

それが熱中症です。

結局のところ「熱いところにいかない」という方法しかありません。

全く熱いところに行かないという訳には行きませんから、体を物理的に冷やす方法を考えるのがベストです。

 

もう一つ考えるなら、ここ数年地球温暖化で気温そのものが上昇してきています。

人間の体は後天的に暑さに強くなることはあまりないようです。

現在の暑さはそもそも人間の身体の冷却装置自体が適応できないと思っておいた方がいいのかもしれません。