名古屋市で住宅型有料老人ホーム、訪問介護、訪問看護、介護職員初任者研修や喀痰吸引等研修(一号研修)などの研修事業まで行なっているH&Nホールディングス

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2016.02.11

ズバッと一言

加湿器を購入したほうが安い

今年はやや遅めですがインフルエンザが流行してきました。私たちのように医療や介護の業界にいると、とても敏感になってしまうものです。特に利用者様の感染は時には生命に直結することもあるので注意が必要です。

インフルエンザの予防はまず温度と湿度であることはみなさんもご存じのはず。ですが、現在の施設は感染症の予防などから陰圧空調が主流となっています。この陰圧空調が非常に曲者です。常に空気が外へ流れ出てします仕組みになっていますので室温は下がりやすく、特にエアコンを使用することがほとんですから湿度の保持・維持には困難を極めます。通常湿度は50%以上必要と言われていますが、ほとんど不可能に近い状態になっている施設が殆どではないでしょうか。私の施設では相当数の加湿器を設置し、ガスストーブを使用してようやく維持できているのが現状です。正直こんなに加湿器を置いてある施設は見たことがありません。

私がいつも不思議に思うことが、通常専門職であれば、ましてや施設を運営していればこんなことわかっているはずと思うのですが何故きちんと対応しないのでしょう?インフルエンザが流行すると騒ぐことは騒ぎます。でもその対応はというと疑問符が残ります。笑ってしまうのが濡れたタオルを干したり霧吹きを使ったりすることはほとんど効果がありません。常識の範疇ではないでしょうか。でもやっているところがあります。霧吹きに至ってはずっと吹き続けなくては大きな効果が得られません。人件費より加湿器を購入した方が安いでしょう。

施設の建築基準や対応など矛盾していることを多く見かけますが現場で働いている職員も疑問には思わないのでしょうか不思議です。ただ働いているだけではなく「考えて」働くことが重要です。備品購入に関してはコストの事もありますから一概に現場の職員だけではどうにもなりませんが、必要なものは経営として購入すべきです。「買ってくれ」というべきことです。それでだめなら施設の経営自体が終わっているのかもしれません。優先すべきは利用者様の命なのですから。

この他にも介護の歴史が深くなればなるほど理論的業界になっていきます。正しい知識と正しい技術を身に着けることがさらに必須となっていくでしょう。そういった流れの中でこのような矛盾が解消されていくのではないかと私は考えています。