名古屋市で住宅型有料老人ホーム、訪問介護、訪問看護、介護職員初任者研修や喀痰吸引等研修(一号研修)などの研修事業まで行なっているH&Nホールディングス

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2015.10.28

ズバッと一言

もっと見習うべきは

アベノミクスの中に「介護離職ゼロ」というのが盛り込まれ話題になっています。実際にどのようなことを政策として行うのか気にかかるところです。特に特養の待機者が多いということが常々問題になっていますがそもそも見当はずれな解釈なように思えます。ストレートに特養の待機者というより低所得者で介護を必要とする状態であるにもかかわらず有料老人ホームは高額で入所できない人が多いという解釈が正しいのではないでしょうか。現在の介護情勢はどちらかというと施設よりも在宅という流れに持っていきたい、個人負担金も多くしていく、できるだけ介護保険を使わせない方向性が強いと思います。そうすれば当然仕事どころではありません。今の流れはできるだけ家族の負担を多くする在宅介護中心の考えであるならばどうやって「介護離職ゼロ」を目指すのか。逆に介護離職を推進しているように感じます。よく看取りなど経口摂取できなくなったら自然にまかせるなど北欧や海外の考え方を日本にも浸透させる必要があるということを言う人がいますが、間違ったことではありません。しかし、私はもっと見習うべきは「老後の社会保障」だと思います。今の日本は老後にお金がないと安心して生活が出来ない環境にあります。税金も国が上げるというと報道も含めて大問題になります。そもそもこういった環境が問題ではないでしょうか。社会保障が安定していればきっと誰も文句を言わないでしょう。税金は上がるは介護保険の自己負担は上がるはどんどん国民は貧乏になっていきます。仮に「何円税金をあげます。その代わり介護を必要とする方の介護保険の負担金をなしにします」といえばどれだけの人が反対するでしょうか。仮に反対しても説明すれば納得がいきますし老後の安心にもなります。みんないずれ通るみちです。税金は上がるは物価も含めて個人負担は上がるはそれでは文句もいいますね。今の日本は老後や介護について全く明後日の方向を向き泥沼化しているように感じます。お年寄りは今の日本を作ってくれた人たちです。そしていつか通る道です。もっと高齢者にやさしいミライを作っていかなくてはいけないでしょう。