高野代表ブログ「ズバッと一言!」

2016-02-24 介護のゆとり世代

 最近川崎の事件やテレビドラマなどさまざまな場面で介護業界の悲惨さが報道されています。そもそもメディア報道は「悪いことや事件」を中心に報道しますからそういったことが目立ってしまう傾向にあります。しかし、世の中の方はそういった報道を中心に情報収集をしますから”介護業界はそういうところ”というレッテルが張られている感じがします。実際仕事は大変ですし給料が充分であるとは私個人も思いません。しかし、実際に世の中の方が思っているほどひどい業界でしょうか?私はその点に関しては「違う」と断言できます。素晴らしい仕事ですし非常に将来性のある仕事であると私は考えています。

 確かに他の業界より給与面が低いことは確かです。これから上がるかというとも確実性はありません。ですが、初任者研修のように1か月足らずで資格が取得でき、施設形態によっては初任者研修も必要ありません。これからは若干変わりますが介護福祉士の国家試験もほぼ実務経験3年で受験できます。いわゆる誰でもすぐに働ける業態なのです。そういった業態に最初から高給優遇されているところはありますでしょうか。同じ会社などに長く務め時間をかけて上に上がって行くのではないでしょうか。私は看護師ですが定時制5年間学校へ行きます。その後も一人前になるのに3~5年はみっちり働き、教育などを受けていきます。当然時間外での活動も行いますし委員会や研究などは時間外だけではなく自宅へ持ち帰りの仕事になります。基本的には誰も文句を言いません。最近では少し変化してきていますが時間外手当を払えという人もあまりいません。何故ならプロの職人ですし一人前になるまでは指導を受けている見習いです。ましてや仕事を極め追及するのなんかは当たり前のことです。

 待遇のいい仕事は良い待遇を受けるまですごい苦労をするか使い捨ての一時雇いがほとんどではないでしょうか。そのように考えると今の介護職員の処遇をもっとよくするためにはどうしたらよいか。介護報酬がもっと高くならなければいけないでしょうが(訪問看護と訪問介護では倍の報酬額である)その処遇を自ら掴み取るための力をつけなければいけないのではないでしょうか。先に述べたように看護の報酬と介護の報酬が倍近く違いますが給料は倍ほどの金額が違っているでしょうか。そんなに違っていません。平均年収でいえば看護師は470万円程度。介護職員が300万円程度。当社においては平均年収が360万円はあります。決して高いという金額ではありませんが報酬が倍ほど違うということを考えれば自然の流れではないでしょうか。そもそもの報酬を見直さなくてはいけませんが、職務地位を向上させなければそういった動きにもつながらないでしょう。

 私がこの介護の業界に来て一番最初に思ったことは組織が脆弱であるということがあります。「常に会社には辞めないで症候群」があります。介護職員不足が慢性化していますから職員に「辞める」と言われると「まあまあそんなこと言わずに」と足止めに必死になります。職場環境に問題がある場合は改善しなくてはいけませんが、「辞めない」=「だらしない職場環境」の構図になっているなっているように感じます。そんなことでは介護職のレベルが向上するなんてことはありません。まさに「介護のゆとり世代です」。もちろん職員本位になり、わがままな職場環境が構築されます。その結末が現在の虐待や職場放棄といったことに繋がっているのではないでしょうか。

 介護はビジネス本位の社会になっています。もちろん医療も介護も利益がなければけっていけません。しかし、私は虐待があったからとか介護事故が多いからと言ってすぐ会社を売り買いするような人たちに介護施設を運営してほしくないと思っています。どんなにきれいごとを言っても所詮そんな程度の覚悟ですし、もしかしたら覚悟もない人たちに患者さんや利用者様を見てほしくないと思ってしまいます。何故なら一生懸命やっている介護職員も私たち看護師も自分の人生をかけてこの業界にいますしこの道でしか生きていくことができません。口先だけの覚悟でやっていけるほどこの仕事は甘くはありません。「とりあえず介護」というような感覚でこの業界をあらさないでいただきたいです。経営者も介護職になる人も。

 ある意味いい時代になりました。リーマンショック後のようなわけのわからない人たちが「介護なら仕事がある」みたいな感じでくることもありませんし、現在は比較的介護をやりたいと思っている人が面接にくるようになってきています。またそうなっていかなければ私たち看護師や他の医療者のように「夢」と「プライド」を持ってこの職に就かなければいい職人は生まれません。そしていい職人はいい職人を生んでいきます。今こそこの腐った業界の”血”を入れ替える時ではないでしょうか。必ず介護の業界はいい社会になります。全員が歩んでいく道ですから介護は国民全員の問題です。力をつけ介護の業界に「教育」の文化を浸透させれば必ず職務地位は向上していきます。今のこの業界はすぐに変わることはないかもしれませんが変えようと思って活動しなければ変わっていきません。心ある介護業界に生きる人達で変えて行きましょう。介護職員のみなさんは素晴らしい仕事をしているのですから。


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